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■担当コンサルタント
印南 和行 上田 剛史
印南 和行 河西 茂行 中村 晃子 上田 剛史


88 東風吹かば 河西

匂い寄こせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ

菅原道真にとって梅の香を運んでくれるものであった春の風。
やってくる方角が懐かしい都と同じであったことに切なさが伝わってきます。

大阪における春の風は、ほとんど西寄りの風。

東からの風といえば“生駒おろし”のイメージが強く、むしろ冬の風物詩として、花園のラグビーとセットで思い浮かべられることが多いようです。

一年を通じて西風が多い浪速の地では、風通しは南北でなく、東西に確保するのがお薦め。

この両面にいかに上手く窓をつくるかで、家の住み心地は大きく変わってきます。 
どうするかは設計者の腕の見せ所といった感じですね。

ところで住宅についての向きといえば、以前に鋭い質問を受けた事がありました。


耐震計算で直行する2方向をそれぞれ単独にしか検討しないそうですが、2方向同時に力がかかってきても大丈夫なのでしょうか?

なるほど、南北を700ガルに応じた耐力、東西を700ガルに応じた耐力とした建物に斜め45度になる南西方向から地震力をうけるとどうなるのか?
合力を考えると700の√2倍になる1000ガルを受けるのではないのか?

一瞬危ないように感じますが、向きが変われど力は同じ、南西方向から700ガルと考えます。

合力でなく、分力として700の√2分の1である500ガルが、両方向にかかることとなり、十分に余裕があることが分かります。


もっとも、ホールダウン金物に働く引き抜き力のような場合には、別の考え方も必要に思われるのですが、現行の木造設計手法では特に考慮されていません。
各技術者の個別判断に任せるといったところなのでしょうか?


活断層の研究などがもう少し進んで、地域別に地震の揺れが来る方角が予測できれば、より合理的に設計ができるようになるかも知れませんね。

でも今はとりあえず、早く春一番の予報が聞きたいです。
もちろんハズレなしで…。




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