大阪支店
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大阪支店メールマガジン 〜ズバリ言うわよ!関西住宅裏話〜 |
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■担当コンサルタント
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56 野分のまたの日こそ |
河西 |
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いみじうあはれに、をかしけれ。
皆様ご存知の「枕草子」第百八十八段の冒頭句ですね。
嵐の翌日の惨状にも情趣を感じる日本人独特の感性。 自然を敵対的にとらえることが普通な他国とは異なる文化風土を 象徴的に表現したものとも言えそうです。
地震国であると同時に台風国でもある我が国ですが、 建物も当然に風荷重というものを考慮しています。
では地震と台風ではどちらのほうが強力なのでしょうか?
近年では台風で家が吹き飛んだという話を聞かなくなったので、 地震の方へ殆どの人の関心がいっているようですが、 構造設計の上では風荷重はまだまだ侮れないのが実情です。
耐震設計では合格となる建物でも、耐風設計ではアウトになる場合があり、 このようなケースが生じるのが、実は一戸建て住宅では珍しくないのです。
都市部に多い、間口が狭く奥行きが長い戸建て住宅。 耐震性能からみると不利な建物であることはかなり知られつつありますが、 強風に対してはさらに弱い特徴をもっていることは周知されていません。
短辺となる間口方向は、間取りの関係上から壁を作りにくいため、 地震時の水平力に抵抗しにくくなり、これは強風時にももちろん同じです。
ただし地震で生じる慣性力は、建物重量により決まるため、 間口方向も奥行き方向も同じになるのですが、 強風による風圧力は、風が当たる面積により決まってしまうので、 間口方向のほうが奥行き方向よりも大きくなることが多くなるのです。
都市部では間口が狭くなるので、奥行き方向たる正面の面積は小さくなり、 間口方向に吹く風が当たる側面の面積は逆に大きくなるので、 もともと抵抗力の小さい方向に、より大きな風圧力がかかってしまうのです。
現実には、隣に家が建っていれば直接強風を受けることは少ないのですが、 角地の好物件では意外な落とし穴になるかも知れませんね。
夏は夜。月のころはさらなり、やみもなほ。(「枕草子」第一段)
さて、日暮れの後も楽しみな季節はもう目前です。
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