| ●甘えてきた不動産業界 |
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つい最近まで、建物は20年でその価値がほぼゼロということになっていました。それは、国土交通省(旧建設省)の指導、国策によるものです。
住宅政策は、景気回復の2番バッターといわれています。1番は公共事業。
高度成長期は、住宅をバンバン造って、バンバン壊して、それで経済を盛り上げるという大いなるムダがあって、まあそれでも皆が経済的に、または物質的に豊かになり、日本経済は順調に盛りあがってきました。当然、資源のムダ遣いとか、環境汚染などの問題は別にあるでしょう。
現在は周知の通り、高度成長も終わって、さらに本格的な人口減少社会、少子化・高齢化社会問題などもあり、これからは成熟国家を目指そう、大人の国になろう、という方向に向かいつつあります。
資本主義経済において人口はパワー。しかし、その人口は2005年がピークでした。(世帯数のピークは2015年)また人口構成も変わり、働き盛りの若者が減って、圧倒的に高齢者が増えることになります。
しかしいまだ、日本の不動産売買は高度成長期時代を引きずっています。
高度成長期の頃、基本的には不動産価格が上昇しつづける神話がありました。少し雑な取引をしたって、あるいはちょっと失敗したって、それでも不動産価格が上がるのだから、結果オーライ、とうことで問題が顕在化しなかったのです。
当時は、あまり細かいことを言っていると、その間に不動産価格はどんどん上がってしまい、早く買わないと不動産なんか買えなくなってしまう、そんな現実もありました。
実際、国土交通省(旧建設省)が毎年公表する「地価公示」によると、70年代、年に1.5倍も地価が上昇した時もあったのです。
この状況に、不動産業界は永らく甘えてきました。
いろんなことをキチンとしなくても、細かいことなど言わずにバンバン売ってしまったほうが、結果的にお客さんが買った不動産は値上がりして喜ぶのだと。小手先の営業テクニックと、少しの知識さえあれば、誰でも不動産業で儲かる時代があったのです。しかし、もうとっくにそういう時代は終わっています。
不動産価格は下落を続けています。正確に言えば、
・上昇している、ほんの一部の不動産
・下げ止まりを見せ始めた、一部の不動産
・下落をし続ける大半の不動産
という状況。
この状況下において、未だ旧態依然とした不動産売買が行なわれているのが実態なのです。
おそらく、皆さんが想像されるよりずっと、現実はひどいものでしょう。
なぜそう思うかの理由は、主に4つあります。
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| 1 | 取引の仕方があまりにも雑 |
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売り物件についてきちんと調査せず、つまり、その物件の事をロクに知らない状態で売っています。 これでは確率の問題で、何件かに一件は大中小の間違いが起きてしまいます。
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| 2 | 業界人のレベルが低すぎる |
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ほとんど無知に近い状態といっても過言ではありません。
不動産は一見難しそうで、とっつきづらそうに感じるために、購入者の方は何がなんだかわからないというまま、少しだけ不動産を知っている業界人の言葉を信じ、どんどん前に進んでしまいます。「人がいい」とか「一生懸命やってくれる」というようなことが判断基準になったりします。
これは大変キケンなことです。実に恐ろしいことなのです。実際には、本当に不動産のことをわかっていて売買に携わっている業界人は、ほとんどいないのです。自覚がなく、無知で、プロ意識もないままに堂々としている人が多いのが、この業界の特徴なのです。
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| 3 | 売る側の心構えがなっていない 購入者をお客さんだと思っていない |
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「買わせてやる」とか「お客をあの物件にはめる」なんてことも聞きます。この物言いは、普通ではないでしょう。
そして基本的に「売ったら終わり」の業界。
「不動産」は、特に住宅は、クレーム産業です。クレームなど本当は、正面きって誠実に対応すれば感謝されたり、また他のお客さんを紹介してくれたりといいことばかりなのに、面倒に考えて逃げてしまったりするのはバカらしいことです。
購入者のためにはならないことを、あえて、購入者のためにやっているのだというわかりきったウソをついてマンションを売っている業者もいます。有名な上場会社の中にも。
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| 4 | 買う側の無責任 |
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誤解を恐れず言えば、買う側も無責任ではないでしょうか。
自分のことなのに、何も知らない、わからない状態で買っているのです。不動産を買うにあたって、自分は特段の勉強もしなくてもイイ、そんな雰囲気が世の中にたしかにありました。自分は何も勉強しないで、それで欠陥住宅をつかんでしまった場合、それはそれで気の毒なことであるけれども、それでも買主にもある程度の責任があるはず。
これからは、購入者自身ももっと勉強して、賢くならなくてはいけないのです。
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とにかく、現状のままではだめです。このままではまずい、まずすぎるのです。
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